【ミセスワタナベとは?】キャリートレードと市場オーダーの関連性

 

ミセスワタナベとは、外国為替市場で取引を行う日本人の個人トレーダーを指して呼ばれています。

この言葉の認知が爆発的に増加した背景にはインターネットの普及と共に2000年代前半から加速度的に日本の個人FXトレーダーが急増し、
市場に非常に大きな影響力を与え始めたことが要因です。また、それ以前からも海外では日本人のトレーダーの総称として活用されていました。

そして今日でも、日本の個人トレーダーの影響力は小さいものではありません。

トレードをする上で非常に重要な「プレイヤーの性質」を把握し、トレードに有意義に活用しましょう。

icon-check-circle この記事で解決すること

ミセスワタナベの性質
トレードでの特徴とその活用方法

 

 

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ミセスワタナベの大きな3つの特徴

 

私達日本人個人トレーダーである「ミセスワタナベ」には非常に大きな3つの特徴があります。

  • ポジティブキャリーが好き
  • 意識するレートが顕著
  • 損切をしないor買い増し

の主に3種類。
言葉にするだけなら簡単ですが、この三種類の要因が根幹を示していると言っても過言ではない要素となっているのです。

①ポジティブキャリーが好き

ミセスワタナベはポジティブキャリー(「キャリートレード」の一種)が非常に好きな方が多いです。

一言で表すなら

プラススワップポイントによる収益を目的としながら高金利通貨を非常に好んで触る傾向にあります。

 

何故ここまでポジティブキャリーに拘る方達が多いのか?その背景には

インターネット上のスワップポイントによる収益を賞賛or推奨するブログやメディア雑誌媒体の存在
が非常に密接に関わっています。

 

ポジティブキャリーのトレード自体は悪でも何でもありません。個人の小口のみならず機関のような
非常に大きな大口まで、キャリートレードをメインとして取引を行う方達もいるほどに戦略としては理に叶った運用方法ですが

ミセスワタナベ間では

  • 政策金利や世界情勢に関する知識の圧倒的欠如
  • 最低限のテクニカルやチャートの分析力
  • トレードに関する一連の知識や理解

が圧倒的に欠落している層が大半を占めているといっても過言ではありません。

 

事実、ポジティブキャリーによる取引を推奨するメディアやブログの大半でも
政策金利の問題やトレードに関する踏み込んだ理解を促す記事やコンテンツは非常に少なく、

特定のツールや手法を用いポジティブキャリーを配当のように称して謳い文句を仰ぐものも少なくはないです。

 

戦略自体は非常に効率的な運用方法の一種ですが、その背景にはトレードに関する知識や理解がとても大切であることが
下記に綴る2つの特徴からも理解出来るはずです。

②意識するレートが顕著

 

ミセスワタナベはポジティブキャリーを好む傾向にあると書きましたが、より砕けた言い方をするなら「大衆心理」に他なりません。

つまり、日本人の観ているレートの大半が非常に似通っていると解釈することも出来ます。

 

上記は日本の証券会社で観ることが出来る個人のオーダー比率です。証券会社によっては上記の画像のように
グラフや割合を表記し、オープンソースとして公開している会社があります。

 

これにより、日本の個人トレーダー=ミセスワタナベ達のポジションの動きや注文までアバウトではありますが、大まかな
流れを捉える事が可能であり、このポジションを応用した戦略やトレードを組み立てる事が可能です。

 

チャートやテクニカル分析を学んでいくと

  • ストップ狩り
  • だまし

 

といった表現をされることが非常によくありますが厳密にはこういった個人オーダーが狩り取られることに
よって起きる場合が非常に多く珍しいことではありません。

 

上記のポジションの考察が良い例でしたがミセスワタナベ、即ち「大衆心理」や「大衆のレート」を
把握することで今以上に鋭角なトレードが出来るといっても過言ではありません。

 

個人オーダーのみならず通貨強弱からオプション建玉までFXトレードで非常に有用なツールの各種を紹介している icon-check-square-o ので、
自分に有意義なモノを使用してよりトレードの視野を広げましょう。

③損切をしないor買い増し

ミセスワタナベと言われるトレーダーの最たる例の特徴が

  • 損切をしない
  • 買い増しをする

といった性質を兼ね備えていることです。

先に上げたポジティヴキャリーを好む特徴と相まって
主に

  • トルコリラ等の新興国通貨
  • 豪ドルや豪ドル円のオセアニア通貨

を好んでポジティブキャリーを構築します。

戦略自体はとりわけ異質なわけでもありませんが問題なのが

自己資本金額やレバレッジ管理によって損切をせずに買い増しを繰り替えす習性にある
ということです。

市場では常に買い手と売り手が存在し、お互いの需給によって値段が動いています。

 

買い増しを繰り返す事という事は極端に買い手側の需給を偏らせる事に他ならなく、
売り手側や仕掛けを誘いたいプレイヤー達から見たら格好の餌食に他なりません。

 

無論、実体経済や政策金利に基づいた戦略として中長期の見通しまで見据えてポジションを構築するなら
有用なストラテジーとなり得ますがミセスワタナベと総称される方達は現実問題そこまで把握や熟知が甘いことが
何よりの実状です。

 

これによりストップ狩りやフラッシュクラッシュといったミセスワタナベ狩りが行われる要因となっています

ミセスワタナベ狩りとトルコリラ

ミセスワタナベの需給も相まって時に市場では非常に露骨な値動きを催すことが少なくありません。

【ドルトルコリラ日足】

icon-wrench チャートはTradingView icon-check-square-o で作成しました icon-wrench
 icon-wrench 画像を押すと、大きくなります icon-wrench

上記のチャートは2018年のトルコリラ円 / TRYJPYのチャートです。

トルコリラ円は新興国の高金利通貨としても人気の通貨となっており
多数の日本人個人トレーダーが買いでのポジティブキャリーを行っていました。

しかし、政治情勢や長期的にも綺麗な下方トレンドを描きながらジリジリとした
地合いを続けていましたが2018年の8月に入ってからは状況は一辺。

8月1日時点では 22円近くで推移していたものの、スワップ金利目的で購入していたロングのロスカット
を含みながら8月10には16円台にまで暴落しました。
約10日間で6円=600pips近くの大暴落です。

これにより
長期でロングを保有していたスワップ目的のトレーダーは多大なる損失を被ることと

なったのです。

 

勿論流れ自体の影響もありますが大多数のプレイヤー達が値段の増減に寄与しているのは言うまでもありません。
このように相場の世界ではミセスワタナベ狩りと称した値動きは珍しいものではないのです。

キャリートレードの種類~メジャー通貨でも十分~

 

ミセスワタナベは新興国やオセアニア関連のキャリートレードを好む習性にあると書きましたが

実際により幅広い通貨ペアを観る事でその視野も大きく変わります。

上記は国内証券会社の通貨スワップの一覧です。

スワップポイントは証券会社によって数値にバラつきはありますが、割合的にはどこも同じような構成になっています。
画像からも読み取れるように

オセアニア通貨や新興国に目を当てなくても、

  • 日本人に馴染みあるドル円/USDJPY
  • 世界最大規模の取引量を誇るユーロドル/EURUSD

といったメジャー通貨でも、無論政策金利等に左右される部分はありますが十分な戦略的なキャリートレードが行えます。

より詳しくトレードで気になる通貨の値動きの傾向性や特徴を知りたい方は下記を読んで理解を深めてください。

 

 icon-pencil-square-o 関連記事:【ユーロドル/EURUSD】値動き・トレードの特徴

 icon-pencil-square-o 関連記事:【ドル円/USDJPY】値動き・トレードの特徴

日常的に狙われるFXのオーダーとポジションの有効活用

 

相場はゼロサムゲームとはよく言ったものですが、
厳密に言えば常に買い手と売り手に分かれて商いが行われ互いに牽制しあっていることに他なりません。

つまり

  • ミセスワタナベを含めた個人トレーダー
  • 状況に応じて機関や大手のトレーダー達

でさえも常に買い手と売り手に分かれて争っている訳です。

 

 

チャートだけに囚われない、
レートの間に潜むプレイヤー達の性質や状況、心理を読み取る事はトレードの幅や視野を広げるに当たって非常に重要なファクターの一部であり、

欠かすことの出来ない要因の一つです。

だからこそ自分自身が『ミセスワタナベ』の一部と考えるのではなく、

その大多数と称される大多数の心理背景や動向を認識し、「個人のオーダーを狙う側の思考」を培うことは意味のあることではないでしょうか。

 

思考を介してトレードの種類を豊かにするということ

 

ミセスワタナベは主に日本人個人トレーダーを「揶揄」する形で使われることが多いですが
より砕けた言い方をするならば

「思考を放棄」している事に他なりません。

事実、大手キュレーションサイトやアフィリエイトサイト等の影響により

上記で何度も書いたように

  • 思考を放棄(脳死)したキャリートレード
  • 新興国やオセアニア通貨に拘ったキャリートレード

 

をする方が無数にいるのが世界であり実状であり、
ワードが浸透し出した2000年代前半からもこの縮図は殆ど変わりません。

言葉にするだけなら簡単ですが

政策金利や世界情勢、通貨の性質を知ることでよりトレードの幅を広げ豊かにすることは
誰にでも出来ることであり、

逆説的にわたしを含めこれを読んでいる全てのトレーダーも

「ミセスワタナベ」と揶揄される「思考を放棄」したトレードをする可能性が誰にでもある

ということを裏付けています。

 

「個人」は常に市場に存在します。だからこそ、
テクニカルやチャートの判断だけに囚われない、「別視点からの思考」を養い、より世界を広げることは

「自分の頭を使って考える」架け橋の1つになる楽しさや醍醐味の1つかもしれません。

 

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